脱力した人の日々。

新書などの読書日記(書評)と教育に関するニュースのクリップを中心に。脱力系ブログ。

中村圭志『教養としての宗教入門 - 基礎から学べる信仰と文化 』(中公新書)

 

 

目次

序章 なぜ「神」と「仏」が区別されるのか

第1章 薄い宗教① 世界の大伝統

第2章 薄い宗教② 神の物語と悟りの物語

第3章 濃い宗教① 信仰

第4章 濃い宗教② 奇跡と呪術

第5章 宗教の仕掛け① 戒律

第6章 宗教の仕掛け② 儀式

第7章 宗教の多様性現代社

資料編 世界の主な宗教 概説

  先日、新幹線の中で読もうと思って購入した本。ちょうど2時間で読めたこともあり、気軽に読める「新書」というカテゴリにふさわしいと感じる内容。以下、ごく簡単にですが感想を記します。

続きを読む

教育ニュースCLIP 【11月28日付】

本当に続くかどうか不安なこの企画も2回目。3回目が山場だろうが、なるべく続けていきたいものです(早くも連載継続に不安)。とはいえ、1週間ぐらいTwitterとかを観測していると興味深い記事が出てきて考えさせられます。日々勉強。

続きを読む

山下博司『古代インドの思想: 自然・文明・宗教 』(ちくま新書)

 

古代インドの思想: 自然・文明・宗教 (ちくま新書)

古代インドの思想: 自然・文明・宗教 (ちくま新書)

 

目次

第一章 インドの大地と自然

第二章 インダス文明と原ヒンドゥー

第三章 アーリヤ人の侵入とヴェーダの神々

第四章 ウパニシャッドから仏教・ジャイナ教

第五章 仏教と雨 

続きを読む

教育ニュースCLIP 【11月19日付】

ようやくこのブログのメインコンテンツの1つである(?)、教育ニュースクリップ発刊の運びとなりました。定期刊行を目指しますが、「この曜日に!」とか「月○回!」などは一切定めておりませんのであしからず。

続きを読む

山野良一「子どもに貧困を押しつける国・日本』 (光文社新書)

 

子どもに貧困を押しつける国・日本 (光文社新書)

子どもに貧困を押しつける国・日本 (光文社新書)

 

 目次

第1章 今なお日本は「子どもの貧困」大国

第2章 最低の保育・教育予算 最高の学費

第3章 報じられた子どもの貧困問題

第4章 家族依存社会の生きづらさ

第5章 貧困対策とコストパフォーマンス

  読み始めると、「あ、そうか。子どもの貧困とは親世代の低所得だけが問題なのではなく、日本の再分配政策がうまくいっていないから起こっている問題なのか」と気付くことができる。しかし、それは著者によると、前著*1で述べた主張であって、今回は別のところに本書の意図があるらしい。著者がこの本に込めたメッセージとは何なのか。

 

*1:『子どもの最貧国・日本』(ちくま新書)

続きを読む

細見和之『フランクフルト学派 :ホルクハイマー、アドルノから21世紀の「批判理論」へ』(中公新書)<後篇>

 

 今回は後篇ということで、第4章を読んだ感想から。ここからは大著『啓蒙の弁証法』から現代における「フランクフルト学派」の展開に至るまでが書かれている部分である。

続きを読む

細見和之『フランクフルト学派 :ホルクハイマー、アドルノから21世紀の「批判理論」へ』(中公新書)<前篇>

 

 目次

第1章 社会研究所の創設と初期ホルクハイマーの思想

第2章 「批判理論」の成立 ー初期のフロムとホルクハイマー

第3章 亡命のなかで紡がれた思想 ーベンヤミン

第4章 『啓蒙の弁証法』の世界 ーホルクハイマーとアドルノ

第5章 「アウシュビッツのあとで詩を書くことは野蛮である」 ーアドルノと戦後ドイツ

第6章 「批判理論」の新たな展開 ーハーバーマス

第7章 未知のフランクフルト学派をもとめて

  フランクフルト学派とは、1924年に創設されたフランクフルト大学の社会研究所において活動した知識人グループの総称だ。ホルクハイマー、アドルノ、マルクーゼ、ベンヤミン、さらにはハーバーマス。20世紀の哲学界のスター集団というと低俗に聞こえるかもしれないが、「批判理論」を軸に、学際的な研究を行い、功績を残したという点において、これだけの傑出した学者が集まる例はなかなかないだろうと思う(特に現代において)。20世紀の偉大な先人たちの思想と21世紀の「新たな批判理論」。この2つをテーマに「新書」という限られた容量のなかで「フランクフルト学派」を紹介しようとする野心的な試みをするというこの本を読むことを楽しみにしていた。以下、各章の要点と感想、そして読後の感想を順に記します。

続きを読む